最初に
高専3,4年の方は、進学するか就職するかで迷っている人がかなり居ると思います。人生を左右する選択ですからね。
この記事は、進学する人にも就職する人にも読んでもらいたい記事です。
就職における高専卒と大卒の扱いの違いについて
「高専卒」か「大卒」かで、入社した後の扱い(待遇)は、会社によって異なります。
「高専卒」の入社後の扱い(待遇)のパターンは以下の4種類に大別する事が出来ます。
- 「大卒」と同じ扱い(待遇)で、「大卒」と同じレベルの仕事を与えられる
- 「高卒」と同じ扱い(待遇)で、「高卒」と同じレベルの仕事を与えられる
- 「高卒」と同じ扱い(待遇)なのに、「大卒」と同じレベルの仕事を与えられる
- 「高専卒」という扱い(待遇)で、「高卒」と「大卒」の中間くらいのレベルの仕事を与えられる
1番目から順に説明して行きます。
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1.「大卒」と同じ扱い(待遇)で、「大卒」と同じレベルの仕事を与えられる
これは高専から就職する中で、一番最高のパターンです。
ただこのパターンは、俗にいう「大企業」と呼ばれる会社では殆ど有り得ません。
このパターンは殆どが「中小企業」です。
ただ、大企業の中にも、創業者が「高専卒」の人であったりすると、「高専卒」を優遇するような制度を取っている会社が稀にあるので就職する際には要チェックしましょう。
そういう大企業に入れると非常にラッキーと言えます。
ちなみに昔(高度成長期やバブル期)は、どんな大企業でもこのパターンが当たり前でした。
2.「高卒」と同じ扱い(待遇)で、「高卒」と同じレベルの仕事を与えられる
俗にいう「大企業」と呼ばれる会社では殆どがこのパターンです。
「高卒」と全く同じ仕事を与えられますが、「高卒」より微妙に給料が多いです。(私の会社で言うと1年目の年収が10万くらい違った)
ただ、「高卒」と同じ扱いなくせに、「高卒」以上の能力を求められます。将来的に、「高卒」をまとめる現場リーダー的な存在になることを求めている会社が多いようです。
そして「大卒」は管理職として、現場のリーダーをまとめるポジションとなります。
3.「高卒」と同じ扱い(待遇)なのに、「大卒」と同じレベルの仕事を与えられる
これは最も最悪なパターンです。給料が高卒と同じ(と言っても少しだけ多い)のくせに大卒と同じレベルの能力を求められます。(ちなみに私の会社がこのパターンです)
中の上クラスの大企業に多い傾向が有ります。
ただし、このパターンの会社は、「能力とやる気とコミュ力」が有れば「大卒」と同じクラスにチェンジする事が出来る、「転換試験」と呼ばれる試験を受けさせて貰える事が多いです。
この「転換試験」を受かれば、「大卒」と全く同じ待遇(同じ仕事内容)を受ける事が出来ます。
ただし、「転換試験」を受けさせてもらうには、自分の上司や周りの職場の上司などの推薦が必要になってくることが殆どの為、「上司に嫌われていたり、自分自身の無能すぎる場合」は、そもそも受けさせて貰えません。
つまり、「バリバリ仕事をしつつ、周囲の管理職共に気に入られるようにヘコヘコしなければならない」という事です。
受けさせてくれたとしても、一般的に合格率は30人受けて1人とかそんなレベルです。(めっちゃくちゃ難関)
あと、もし受かったとしても、元々「高専卒」という学歴では、出世したとしても「部長(グループリーダー)」クラスまでが限界です。役員クラスには絶対に成れません。(もし、自分が居なければ事業が成功出来なかった!とかそんな功績があれば別だけど)
なのでもし、「会社に入って、ゆくゆくは役員まで上りつめたい!!」とか思っている人は「大学に編入」しましょう。
ただ、無名大学(技科大とか)では、大企業に入社する事自体めっちゃくちゃ難しいと思うので、「大企業に入って部長クラスくらいまででいいからなりたい!」って思ってる人は、「高専卒から入社するのが一番楽」だと思います。
「高専卒」の大企業への入社のし易さは異常です。
4.「高専卒」という扱い(待遇)で、「高卒」と「大卒」の中間くらいのレベルの仕事を与えられる
めったにないパターンです。
高卒と大卒をつなぐポジション的な仕事になることが多いようです。
待遇的には、よくも悪くも、高卒と大卒の間くらい。
こういうパターンの会社に行った人が私の周りにあまり居ないので詳しくは分かりませんが、不平不満をこぼしている人が少ないので満足している人が多いのではないでしょうか。
自分はどのレベルの仕事がしたいのか
それぞれのパターンを書きましたが、人によって、「俺は頭を使う仕事がしたくないから高卒と同じ仕事がしたい」って人や、「大卒共に負けずにバリバリ仕事して出世して金を稼ぎたい!」って人、様々だと思います。
なので、自分のやりたい事・やりたいレベルに合った仕事をさせてくれる会社を選ぶのが重要となってくるでしょう。
ちなみに私は「金より時間」派な上に、責任ある仕事とかやりがいとか全く感じない人間でしたので、2.のパターンの会社が一番適していました。
自分の行きたい会社がどのパターンの会社なのかは、ネットで調べれば大体分かります。それでも分からない場合はOB訪問・インターンシップなどで調べましょう。